起毛が終わったら、縮んだ生地の幅を出す準備として、
霧吹きをして生地を落ち着かせます。
シュー
シュー シュー
菅野さんが、やってくれてます。
軽々と、手際よく、
ばさっと、ビニールをかけて、
できあがり。
ビニールにくるんで、一日以上寝かせます。
さむい日のある朝のこと。
鳥・・・?
鳥みたいなのがいます。なんでやろ。
できたのは、やっぱりその日みた空そのまんま。
「わたぐも」
マス場の部屋の入り口には、色糊を作る機械があります。
きれいやなあ。
一日ずっと見てられそうなくらい
色糊が、好きです。
そこで働く、のりこさん。のりちゃんって呼ばれてます。
おせちトートバッグを、気に入ってくださり、購入いただきました。
入社して初めて、お金をだして買ってくれたお客様です。
エビとうらじろ柄
煮しめの柄
似合ってます!!!
笑顔がかわいいのりちゃんに買ってもらって、
さぞかしトートも幸せでしょう!
プリントが終わったら、ネル独特のふわふわな肌触りのため、起毛します。
四号!
四号のそばには、いつも浜端さん。
四号を動かすことのできるのは、浜端さんだけなのです。
この針だらけのロールがスピーディーにまわり、毛をかいていきます。
両面ネルは、両面なので生地を反対にしなきゃいけません。
このひっくり返すだけの機械も動かしながら、4号も動かします。
大忙しです、浜端さん。
そうなんです。四号のそばには、いつも、浜端さん。
もう終わっちゃったので、来年まで会えません。
お元気ですかー。
型替えの、いちばんしんどいところとは、新しい型の準備です。
クレーンみたいなのがなくて、直接もちあげなきゃいけなくて、
それがめちゃめちゃ重たいので・・・
せーのっ!と、息を合わせて、
一気に差し込まなくてはいけないのです。
しかも、型にはこんなに細いミゾがありまして
ここをかませながら差し込まなきゃいけないのです!
難しい!!
だから、うまくかみ合ってなかったときは、
こうやって途中でひっかかってしまうのです。
そしたらなかなか抜けません。
こまったときは、リーダー増野さん!!
こりゃ抜けんな。
たたこうか。
ハンマーで、とんとんとたたいたら、
そのあと動いて、無事に差し込めました。チームワーク抜群です!